アーユルヴェーダ「6つのラサ」~酸味編~
アーユルヴェーダ
【6つの味覚~酸味~】
6つのラサの2つ目、今回は「酸味」についてご紹介します。
アーユルヴェーダでは、この世のすべては自然の中にある5大元素(空、風、火、水、地)からなると考えられていて、この2つの組合せで6つの味が作られています。
今日ご紹介の酸味は、「土」と「火」から成る味。
【酸味の性質とは】
土と火の元素から構成される酸味は、その元素の性質からアーユルヴェーダでは、熱性、油性、湿性の性質があるとされます。
酸っぱい味には、「爽やか」とか「涼しげ」なイメージがありましたが、性質は爽やかさを感じませんね。
日本でいう酢の物のような料理ではなく、 タイ料理のトムヤムクンや、中華料理の酸辣湯のように ガツンとくる酸味を想像するとしっくりくるかもしれません。
また、五大元素はドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カファ)とも関係していて、どんな味覚を日々摂っているかによって、身体で作られるドーシャの量が左右されます。
酸味の場合、ドーシャに与える影響としては、 カファとピッタを増やし、ヴァータを減らすと考えられています。
酸味には欲望が高まるという性質があり、自分にその感情が向いてしまうことで、カファの強欲さが強くなります。
人をうらやむ傾向も出てくることで、それが原因で怒りや恨みになってくると、自然とピッタのエネルギーを増やしていくこととなります。
【酸味の効果とは】
さて、酸味が体に与える効果としては、次のことが挙げられます。
・リフレッシュ効果
・気持ちに刺激を与えてくれる
・消化吸収の改善
・身体をつくり、生命エネルギーが強まる
・心臓強化
といったように、酸味は消化を助けてくれるため、老廃物の排出もスムーズになります。
しかし、摂りすぎはやはり禁物!
酸味はその性質に熱性、湿性があるため、摂り過ぎると消化管が弱ってしまい、胃痛、胸焼け、潰瘍などが起こることがあります。
また、身体が酸化してしまうため、湿疹や吹き出物、蕁麻疹のような皮膚の炎症。
関係なさそうにも思える、関節痛や歯の知覚過敏にもつながっているんですよ!!
お客様の中で健康のため、ダイエットのために黒酢やリンゴ酢などを日常的に飲んでいる方もいますが、先に挙げたように酸味にはカファとピッタを上げる性質あります。
そのため、摂り過ぎるとダイエットとは逆効果になり、体内に熱がこもったような感覚になったりしてしまいます。
さて、酸味を持つ食材とはなんでしょうか?
代表的なのは、レモン、チーズ、ヨーグルト、トマト、ぶどう、プラムなどのすっぱい果物、 それから、酢そのもの、などでしょうか。
中でも、ヨーグルトはインド料理で頻繁に使われる食材です。 ヨーグルト風味のドリンク、ラッシーはとても有名ですし、 カレーにもヨーグルトを入れることが多いんですよ。
簡単にできておススメのインド料理に「ライタ」があります。
きゅうりが有名ですが、トマトや玉ねぎなど、ありあわせの野菜を使って作れます。
千切りやさいころ切りなど、細かく切った野菜に 無糖ヨーグルト・クミンパウダー・塩・黒コショウを混ぜたソースを加え、和えるだけ。
爽やかな酸味が食欲をそそる一品です。
また、デトックス効果があるとされているのが、お馴染みのはちみつレモンウォーター。
白湯に非加熱のはちみつとレモン汁を加え、朝や食事中に飲むと ヴァータの乱れを整え、腸をキレイにする効果もあります。
味と同様、季節も5元素から構成されています。
夏は火のエネルギーが強くなり、ピッタが過剰になりやすい時。
そのようなときに、同じピッタを過剰にしやすい要素を必要以上に体内に入れることは、おすすめできません。
ですから、元々ピッタ体質・カファ体質の方や、夏の間は、酸味の強い食材を控えてください。
逆に、ヴァータ過剰な方や、寒い季節や食欲のない時には 酸味の効いた食材や料理を上手に取り入れましょう!
酸味は、適量を守れば体の調子を整えるのに効果的です。
日常に取り入れていきたい味覚ですね。
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