アーユルヴェーダの「6つのラサ」~辛味編~
アーユルヴェーダ
【6つの味覚~辛味~】
サンスクリット語で「ラサ」と呼ばれる味覚。
アーユルヴェーダにおけるラサとは 甘味、酸味、塩味、苦味、そして、辛味、渋味の6つを指します。
これら6つのラサは、それぞれドーシャにも影響を与えると考えられています。
それでは、ラサについて1つずつ紐解いていきましょう。
今回は、「辛味」についてです。
【辛味の性質とは】
夏になると、辛いものを食べたくなりませんか?
インドや東南アジア諸国など、暑い地域には辛い食べ物が多いように思えます。
実はこれ、生理学上理に適っているのです。
皆さんも体感したことがあるとおり、辛味には発汗作用があります。
汗には体を冷やす効果があるため、 本能的に暑い時に辛い物を求めてしまうんですね。
一方、アーユルヴェーダの考え方はちょっと違います。
辛味は、五大元素では「火」と「風」から成ります。
汗をかくということからもわかるように、熱性をもち、さらに軽性、乾性の性質があります。
ドーシャに与える影響としては、 ヴァータとピッタを増やし、カファを減らすと考えられています。
暑い夏はピッタの季節。
ピッタを増長してしまう辛い物は、食べすぎると体調不良の原因になります。
冷性のヴァータは、夏とは関係ないと思うかもしれませんが、 暑い外気と冷房の効いた室内の環境変化にさらされることで ヴァータが乱れがちになるのも典型的な夏の症状です!
汗をかいて爽快感を味わいたい気持ちはわかりますが、 暑い夏に辛い物の食べ過ぎは、控えるようにしましょうね。
【辛味の効果とは】
さて、辛味が体に与える効果としては、次のことが挙げられます。
・ 体を温める
・ 新陳代謝をよくする
・ 消化がよくなる
・ 体の経路をスムーズに循環させる
・ 鼻水を始めとした粘液や母乳、精液などの分泌を減らす
辛味を摂りすぎると、 のどの渇きや痛み、めまい、胸やけ、下痢、乾燥肌、生殖能力の低下などが起こります。
感情面では、ピッタが増えることによりさて、落ち着きがなくなったり怒りっぽくなったり、興奮しがちになったりします。
辛味を持つ食材といえば、 まずは唐辛子やコショウのようなスパイス類を思い出すでしょうか。
カレーの辛味付けに使われるチリパウダー。
その元となる唐辛子は南米原産であり、インドに伝わったのは16世紀ごろです。
歴史はそんなに深くないんですね。
一方、コショウはインド原産。
アーユルヴェーダの代表的スパイス、トリカトゥにも使われています。
病気の原因となるアーマ(毒素)を排出し消化を促すため、 薬として使われることもある重要なスパイスなんですよ。
生姜も、辛味のラサに含まれます。
同じくトリカトゥに使われる生姜。
薬効の高さはご存知ですよね。
体を温め、免疫力を高めるほか、解熱や消炎効果もあるので 風邪のひき始めにとると効果的です。
その他、玉ねぎ、にんにく、ラディッシュなども辛味の食べ物に分類されます。
ヴァータ体質、ピッタ体質の方は食べすぎないように気を付けましょうね。
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